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モバイル三次元計測で土砂堆積の計測を70%効率化: 富山県土地改良事業団体連合会の事例

富山県土地改良事業団体連合会(通称:水土里ネット富山)は、農業用ため池の土砂堆積量の算出にPIX4Dcatch RTKを活用しました。担当者の竹沢様、下田様に活用方法についてお話を伺いました。

事例のポイント

  • 三次元計測技術を活用し、溜め池の堆積土砂の計測を約70% 効率化
  • ドローンで撮影できない箇所は、PIX4Dcatch RTK による地上撮影で補完
  • 三次元モデルのアウトプットで報告や共有も簡単に

抱えていた課題

富山市の山間地域にある農業用のため池で、"効率的な堆積土砂量を算出する"ことでした。 ため池は、農業用水の貴重な水源であり、洪水調節など災害防止の観点からも重要な施設です。 貯水機能の低下を把握するために、底に堆積した土砂量を計測しました。 ドローンで上空から撮影すると、ため池の周りの樹木で貯水部の一部が隠れて撮影ができないため、そこを補うためにPIX4Dcatch RTKによる地上スキャンが必要でした。

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撮影対象となった農業用のため池

活用方法

ドローンによる上空からの撮影と、PIX4Dcatch RTKによる地上でのスキャンを行い、PIX4Dmaticでそれぞれのデータを三次元モデル化しました。2つのモデルをサードパーティソフトウェアでマージ、フィルタリングしてから、堆積土砂量を算出しました。

標定点の位置情報はPIX4Dcatch RTKの単点計測の機能で取得したため、トータルステーションのような測量機器は使用していません。

PIX4Dcatch RTKは、iPhone につけて対象物の周辺を歩くだけで、対象物の三次元モデルができ、経験の少ない若手職員でも正確な現場の状況把握を短時間で行うことができます。 処理に利用したPIX4Dmaticも分かりやすく、初心者にも優しいGUIだと思います。 項目の設定や標定点の配置ができ、扱いやすいSFM処理ソフトだと思います。元々は他社のフォトグラメトリソフトウエアを使っていましたが、今ではPIX4Dmaticの使用頻度の方が上がっています。

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左がPIX4Dcatch RTKを使って地上で撮影したプロジェクト、右がドローンにより上空で撮影したプロジェクト

活用の成果

空中から撮影するのが難しい箇所も地上スキャンにより精密に再現できました。 さらに、PIX4Dcatch RTKのスキャンと単点計測でGCPの位置情報を取得するのに15分ずつしかかからず、作業時間を短縮できました。測量士に測量機器を使って平面図や断面図、等高線を作成してもらうと、データの取得だけで丸一日(8時間)はかかるため、作業時間を削減することができました。

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地上プロジェクトとUAVプロジェクトのマージにより完成した3Dモデル

アウトプットの質も向上し、点・線による二次元の図面ではなく鮮明な三次元モデルを生成できるため、報告や情報共有を円滑にできるようになりました。ため池、農業用水路等の農業インフラは、地域農家の負担金で維持・保全を行っているため、施設の状態を数値や3Dモデルなどで示すことで地域住民の理解を得やすくなりそうです。

他の現場でもドローン測量を行うことが多いため、PIX4Dcatch RTKは上空から撮影しづらい箇所を補完するのに多くの場面で役立つと感じています。実際に土砂崩れなどの災害現場での調査・測量にもPIX4Dcatch RTKを利用しています。

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viDoc(PIX4Dcatch RTK)を利用するチーム専用のTシャツも自社で作成

本事例の作成にあたり、プレミアムリセーラーである株式会社イメージワン様、並びに株式会社功研ジオシステムサービス様にご協力頂きました。

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地上でも3Dスキャン
スマートフォンで測量レベルの結果を

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