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北米最大の太陽光発電所の測量

グリーンエネルギーの導入が拡大しています。北米最大の規模を誇るビリャヌエバソーラーパークでは、ドローンによる点検が大きな成果を上げています。

太陽光発電は世界的に普及が進んでいます。太陽光発電所は大規模化によって膨大な量の電力を生産でき、同時に化石燃料よりもカーボンフットプリントを抑えることができます。北中南米の各地域は太陽光発電の需要が拡大している巨大市場ですが、太陽光発電所では、正常な稼働状況を維持するために点検を実施する必要があります。

Pix4DアンバサダーであるCootzaDrone社は、中南米で事業を展開するメキシコの企業で、同地域にドローンによる点検サービスをもたらした先駆者です。航空測量は、地形測量や土木工学のほか、精密農業の分野でもマルチスペクトルカメラを使用した活用が進んでいます。CoatzaDrone社は、太陽光発電所の点検時に太陽光発電パネルの状態を評価するための反射率マップを作成しています。


drone flying over solar panels
ドローンにより太陽光発電所を点検することで、手作業を大幅に削減

北米最大の太陽光発電所が、ビリャヌエバソーラーパークです。メキシコの農村部に位置し、24平方キロメートルの広さがあります。発電量は828MWです。風力発電所などもそうですが、グリーンエネルギー発電所は敷地が広大であることが多く、定期的な点検も必要になります。CoatzaDrone社は、意思決定に役立つ情報が得られる、効果的なワークフローを実施したいと考えました。アウトプットに関しては、RGB画像と赤外線画像データを取得し、RGB画像と赤外線オルソモザイクを生成することを計画しました。プロジェクトの納期は、データの収集、処理、正射投影化、結果の分析を含めて2週間でした。

プロジェクトの詳細

場所メキシコ
ユーザーCoatzaDrone
ソフトウェアPIX4Dmapper
ドローンハードウェアDJI Matrice 200 with Zenmuse XT2 640x512 30Hz
画像撮影枚数54,000枚
GSD3.5cm
対象エリア24平方キロメートル (150ヘクタールのサブフィールドに分割)
処理時間 (6,000枚ずつ処理)16時間

太陽光発電所の測量

この規模のエリアを上空からマッピングする場合、いくつか課題があります。特に問題になるのが、日差しの変化です。日中の日差しの変化によって歪みが発生し、フォトグラメトリーソフトウェアでの処理中に問題が起きることがあります。そのためCoatzaDrone社は、日差しの変化が画像データ収集に及ぼす影響を最小限に抑えるために、できるだけ天候が安定している日を選んでフライトを行いました。

ソーラーパネルの点検を効率的に実施するには、作業の複雑化を避けながら、利用可能な技術を活用する必要があります。データ収集が完了すると、画像は合計で54,000枚となりました。これは一度に処理するには多過ぎました。扱いやすくするために、データセットを9個に分割し、それぞれ面積150ヘクタールのサブフィールドを作成しました。1つのサブフィールドの画像枚数は約6,000枚となり、扱いやすい大きさのデータチャンクになりました。これをPIX4Dmapperで処理したところ、サブフィールド1つにつき16時間かかりました。


Thermal image of rows of solar panels
赤外線画像によってソーラーパネルの過熱状況がわかり、故障の特定に役立つ

優れたフォトグラメトリーソフトウェアを使用した作業

現在、ドローンを使用した太陽光発電所の点検作業の多くは、ドローンサービス事業者がサードパーティの分析プラットフォームを使用して実施しています。CootzaDrone社はクライアントとともにPIX4Dmapperを利用することで、強力で正確なフォトグラメトリーソフトウェアをデスクトップPCで直接使用できるようになりました。これにより、歪みのない信頼性の高い再構築の2Dデータと3Dデータを得られるようになりました。

The Pix4Dmapper raycloud
PIX4DmapperのrayCloudを使用すると、3Dモデル上の点を構成する元画像を見ることができる

また、PIX4Dmapperの強力な処理能力により、高品質のエクスポートファイルやアウトプットを出力できます。高精度と高精細を維持する処理アルゴリズムを搭載している点も優れています。

さらにPIX4Dmapperは、ワークフローに簡単に導入できる使いやすいツールでもあります。CootzaDrone社がPix4D製品を選んだ理由は、製品の質の高さと優秀なカメラキャリブレーションアルゴリズムに加え、サーマル画像処理をサポートしている唯一のドローンフォトグラメトリーソフトウェアだからです。


Solar farm in interface of Pix4Dmapper
PIX4Dmapperには、画像解析のためのさまざまなツールが用意されている

太陽光発電所の点検作業のアウトプット

CoatzaDrone社のクライアントにとって、RGB画像と赤外線オルソモザイクの両方が得られたことは、太陽光発電所の分析に役立つ実用的な結果が得られたことになります。意思決定を行うためには、個々の太陽電池パネルの状態だけでなく、広い敷地全体の状態を詳細に把握することが重要です。

「広大な敷地の測量は、手作業では非常に時間がかかりますが、ドローンを使用することでデータ収集を迅速に行えます。PIX4Dmapperにより、クライアントが必要とする正確で高品質の結果が得られました」 - CoatzaDrone社CEO、Alvaro Ruiz氏

CoatzaDrone社は、PIX4Dmapperを使用して膨大な量のデータを処理することで、環境に優しい太陽光発電所の点検作業を効率化し、自社とクライアントが手作業や地上での点検作業に費やしていた時間とコストを削減しました。この巨大な太陽光発電所のマッピングは、CoadzaDrone社が手がけた数多くのプロジェクトの1つにすぎませんが、ドローンによるフォトグラメトリーがいかに効果的で有用であるかを示しています。


フォトグラメトリーを活用しましょう

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