HEA BLO CORP Hitachi JP Use Case

日立製作所、PIX4Dengineでフォトグラメトリーを利用した独自システムを構築

手間のかかるストックパイルの管理が、PIX4Dengineで構築されたプラットフォームにより効率化することができます。

株式会社日立製作所(以下、日立製作所)は、鉄鉱石などの原料を山積み保管する広大な原料ヤード(置き場)をドローンでより効率的に管理する「日立在庫管理システム」を提供しています。このシステムの内部ではPIX4Dengineが動いており、APIによる3次元化処理でシステムを支えています。

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三次元データでヤードの在庫管理を効率化

原料ヤードでは、日々複数回の石炭や原料の積み込みや積み出しが発生しています。 従来の在庫管理では、熟練の作業員が目視でパイルの体積を見積もって帳票化していましたが、広大なヤードには多くのパイルが保管されているため、個々に計測には膨大な工数がかかっていました。

日立在庫管理システムは、原料ヤードをドローンで上空から撮影し、クラウド上で画像データからパイルの三次元データを生成します。生成された三次元データからパイルの体積を自動で算出し、在庫量や空きスペース、形状といった在庫情報を自動で計測するため、手作業での帳票入力の負担が軽減され、在庫管理が効率化されます。

このシステムにおいて、画像データから三次元データを生成するプロセスでPIX4Dengineが使われています。ドローンで撮影されたパイルの画像をアップロードすると、内部処理でPIX4DengineのCloud APIが実行され、画像からDSMとオルソモザイクが生成されます。それらを日立製作所が開発した別のシステムが受領し体積・面積などの自動計算のプロセスを経て、前述のアウトプットがウェブブラウザを通してユーザーに提供されます。

IMA BLO CORP Hitachi JP Use Case

システム詳細

インプットドローンによる空撮画像
アウトプットパイルの三次元データ、体積、面積
使用ソフトウェア 日立製作所の独自開発ソフトウェア・PIX4Dengine
IMA BLO CORP Hitachi JP Use Case 3

PIX4Dengineで早期での事業化を実現

本システムの開発において、原料パイルを算出する三次元データの生成機能が不可欠でした。 また、スケーラブルに事業を展開するにあたり、複数のエンドユーザーの処理を同時に実行する必要もあったため、クラウド上で動くというのも必須条件でした。そこで、開発に着手した当時、すでにAPIによる3次元化処理をもっており、フォトグラメトリー機能をもつ唯一のクラウドAPIシステムだったPIX4Dengine Cloud APIを導入いただきました。

自社開発が難しい3次元データの生成技術もPIX4Dengineを利用することで、簡単に自社サービスに取り入れられ、短期間でのサービスリリースにつなげることができました。

日立製作所の脇阪様からは「PIX4Dengine(Cloud API)を活用することで我々のクラウドサービスをスピーディーにリリースすることができました。また、フォトグラメトリ―(SfM)技術はPIX4Dengine(Cloud API)にまかせることで、我々は顧客の業務に特化したより付加価値の高い活動に専念することができます。」とコメントをいただいています。

“PIX4Dengine(Cloud API)を活用することで我々のクラウドサービスをスピーディーにリリースすることができました。また、フォトグラメトリ―(SfM)技術はPIX4Dengine(Cloud API)にまかせることで、我々は顧客の業務に特化したより付加価値の高い活動に専念することができます。” 日立製作所, 脇阪様

日立在庫管理システムのエンドユーザーからも、「今まで紙の資料で共有していた内容が自動で作成できて嬉しい」「クラウドシステムなので他部署の人との共有もしやすい」と好評をいただいています。

業務のDX化へのニーズが高まっている現在、PIX4Dengineはフォトグラメトリー技術を用いて社会に新たな価値を届けるお客様のシステムをこれからも支えていきます。


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